池袋にある洗体エステで身体を洗ってもらった話
洗体エステというものをご存知だろうか?私は知らなかったので行ってきた。ネットで調べたら体を洗ってもらってマッサージをしてくれるとこらしい。洗体エステの「洗体」とは字面通り体を洗ってもらうこと、なんともバブリィな夢の夢である。
ちなみに洗体エステは風俗ではないのでいわゆる「ヌキ」はないようだ。実際はあるかもしれないが、あくまでも健全に体を洗ってもらいマッサージをしてもらうところだ。
今回行った洗体エステは雑居ビルの6階にある。名前は「エメラルドグリーン」、無理やり訳すと翠玉の緑、めっちゃ緑である。煤けたビルと対照的に看板の電飾が爛々と輝く。エレベーターで6階へ。
"エレベーターで"というのが厄介だ。他人と乗り合わせる可能性がある。その予想は的中し、おばさん2人組と鉢合わせた。
最近のおばさんは親切で、「何階ですか」と尋ねてくれるタイプのおばさんだった。聞かれたら答えるしかないので6階をお願いする。おばさんの指が6階のボタンを押す、点滅する6階。洗体エステへ。おばさんは同じビルに入っているベトナム料理屋さんのことで頭がいっぱいだったらしく、私が洗体エステへ行くとは夢にも思わなかったようだ。
扉が開くと同時に風俗店特有のねっとりとした空気がエレベーター室内に流れ込んでくる。おばさんたちと別れ、受付へ。
受付してくれたのは女性、コースを案内してくれる。私は金がないので贅沢はでにない。必要最低限のお金であらかたの雰囲気は楽しむことはできるだろうと踏み、40分お試しコース6,000円を支払った。
麻雀雑誌ばかり置いてある待合室で待ち合う。待合室にはけっこうヨボヨボのおじいちゃんがいて、めっちゃ勃起していた。洗体エステって介護的なやつなのか? とすごく不安になった。清拭してもらうの?
いやすぎる
5分もしないうちに名前を呼ばれる。店内は暗幕がかけられ全体的に暗い。カーテンで仕切られ簡易的な個室が設けられている。奥の部屋から声が聞こえる。その方向に向かうと目の前には水着姿の女性が!! 介護なやつじゃなくてよかった〜〜!!
カーテンで区切られた個室は物がなくて寒々としていた。部屋の中央に敷かれたバスタオル、枕元のタイマー。中に入ってすぐにタイマーがセットされる。6000円に火がついてだんだんと燃えていく様が頭に浮かんだ。
指名したのはあゆという名前の女性。今回ついた女性は正直かわいかった。健康的に焼けた肌、ひかえめな胸、涼やかな目元、クールビューティである。しかし、店のホームページのキャスト紹介のページには「人懐っこく恋人気分を満喫できます」とあったのに全然人懐いてくれない。クールビューティである。
緊張しすぎて「身体洗ってくれるんですか?」と当たり前のことを尋ねてしまう。あっちは「洗いマスよー」と返す。仕事だからそりゃそうだろう。幾度か言葉を交わすうち、相手が中国系の人だということがわかる。あまりしゃべらないのも納得できる。自分もうまく話せない。通り魔的国際交流だ。
服を脱ぐよう促され、何かの包みを渡される。包みの中身は紙パンツ。陰部だけが隠れるマヌケなパンツ。それを履けとのジェスチャーコミュニケーション。
履いたらシャワー室へ通される。
目の前にはスケベイス、商品画像まんまのやつがあった。それにしてもスケベイスけっこう高い。
スケベイスに座り、いよいよ洗体の儀を執りおこなう、かと思いきや自分で洗うよう言われる。
洗ってくれないの?????
どうしようもないのでビオレのやつで自分で洗うことに。
いつも石鹸で体を洗うのですが、押すと出てくるボトルタイプのやついいですね。新たな気づきを得るとは。
しばらくすると外に出ていた女性が戻ってきました。金払ってるんだぞこっちは。目減りしていく6000円の時間で何で自分の体を洗わなきゃならんのだと憤慨してたらスポンジで洗い始めてくれました。やったね。
女性がビオレに何かを混ぜて泡立てています。それは何なの?と尋ねたらたどたどしく「ローション」と返してくれました。かわい〜〜
背中を洗われ、脇を洗われ、お腹を洗われ、足を洗われます。細い指が肌を撫ぜます。なんか他人に体洗われるの悪くない、そう思った瞬間でした。
そしていよいよ股ぐらへ手が伸びます。
クリーミィな泡でデリケートな部分をさわさわします。
スケベイスのくぼみを使い、お尻側にも手を伸ばして洗ってくれます。気持ちいい、というより、「あ〜〜!なるほど〜〜なるほどね〜〜そっかぁ〜〜なるほどだわ〜〜」という未知なる感覚への驚きが先立ちます。
股間を丁寧に洗われました。まさか異国の女性に股間を洗われるとは。
丁寧に洗われたあと、バスタオルで体を拭かれます。このとき肘に水着女性のおっぱいが当たり、とても興奮します。例えるなら巨峰、水を弾くほどの表面のきめ細やかさ、それでいてもっちりとした弾力を備えたジューシィグレープといったところでしょうか。 こないだ巨峰を食べたので卑近な例を持ち出してしまいましたが、我ながら的を射た見解だと自負しています。
性的な部分に干渉することができたのであらかた満足しました。
その後部屋へと戻り、それほど上手くない下半身マッサージを施され、申し訳程度に股間を触られ(キンタマを握られた)、ちょっとだけオイルマッサージをされタイムアップ。再びシャワーを浴びます(今度は完全に1人)。
シャワーを浴びて着替えます。着替え終わると余韻を味わう間も無く追い出されるように部屋を後にします。
部屋を出るとき、女性が「またきてね」とハグをしてくれるのですが、こりゃよかったですね。もう行きませんが。全部自分でできるので。
まとめ
街で洗体エステという看板を見かけ気になっていたのですが、洗体エステは体を洗ってもらい、マッサージをしてもらうところでした。もしかしたらスペシャルなサービスがあるのかもしれませんが、性的なサービスを期待してる人は別のところに行ったほうがいいです。
ただ、性的なサービスが期待できないところで、性的なものに何とかありつこうと四苦八苦するのはなんかいいですよね。エロの探求者みたいな感じで。そんな大層なものではないですが冒険は大事です。色んなところに体当たりで飛び込むのは自分を変える意味でも、見える世界を変えるためにも必要なこと。自分が飛び込んだのがたまたま洗体エステだっただけです。EKK(いい経験)をしました。もう行きませんが。全部自分でできるので。
池袋 洗体エステ 「エメラルドグリーン」