チェーンソーの講習を受けてきたよ
どうもです。
去年の12月にチェーンソーの講習を受けてきました。
チェーンソーかっこいいですよね。
なぜ年をまたいだ今それを書くのかというと、12月25日、クリスマス。
なんかクリスマスっぽいことしないとと謎の焦燥感に駆られたぼくは、1年前に実家から送られてきたナビスコリッツクラッカーと冷蔵庫にあったいつ買ったかわかんないチーズとずっと外に出しっぱなしにしていたワインで奇天烈でお粗末なリッツパーティを開催しました。
ひとりで。
クラッカーは厚紙を重ねたような食感でしたし、チーズは保育園のときにけんとくん(いじめっ子)に食わされた油ねんどみたいな味でした。
かりそめのパーティの興奮を味わい、翌日めちゃくちゃにお腹を下しました。
そりゃもうめっちゃくちゃに。
それをべらぼうに引きずり、神様にも沢口靖子にも祈って、回復したのが年明けでした。
かなり体力を削られ2キロ痩せました。
もし沢口靖子が手に持ったリッツを投げつけてきたらぼくの身体は散り散りになって爆発四散していたでしょう。
爆発四散しなかったのでこうして記事を書いています。
だいたい回復したかなと沢口靖子の顔色を伺いながらチェーンソーのことを書くはこびと相成りました。
まずなぜぼくがチェーンソーの資格を取ろうとしたのかですがそれは単純です。
めちゃくちゃかっこいいからです。
チェーンソーが、めちゃくちゃかっこいいからです。
チェーンソーを持った大体のやつが即死攻撃を仕掛けてきますもんね。
それはチェーンソーのかっこよさの証左に他ならないと思います。
自分の中になんとなくそういったチェーンソーへの憧れがありました。
それが去年の年末、爆発しました。
チェーンソー触りてぇ〜 と思い大学のパソコンでチェーンソーのことをずっと調べていたらチェーンソーの講習があることを知ったのです。
大学でずっとチェーンソーのことを調べている大学生の薄気味悪さったらないですがその場ですぐ申し込みを済ませました。
受講料は16000円、ぼくのお昼ごはんのミヤタのヤングドーナツが500個ぐらい買えますね。
ちょっと高いなと今になって思ったけどそのときにはまともな判断能力を失っていました。
受講日は12月23、24日。
天皇陛下のお誕生日とキリストの降誕イブにぼくはチェーンソーの資格を取りに行きました。
朝9時半からあるということだったのでいつもより早起きして阪急電車に乗り込みました。
朝だからかはわかりませんが紙粘土みたいなにおいがしました。
駅を出てしばらく歩くと、つぶれたいかがわしいモノを売る書店に出くわしました。
「エロ本は現代の浮世絵」
と書いてあり思わず唸ってしまいました。
浮世絵師さんに謝れとも思いました。
つぶれたいかがわしい店から5分くらい歩くと、教習センターに到着しました。
教習センター内は撮影禁止だったので写真はありません。
もし写真を撮れば、彼らには地の利があるのでぼくはわけのわからない重機でグチャグチャにされていたと思います。
到着して別室に通され講習が開始されました。
エアコンが全然効いてなくてこいつマジかと思いましたが口には出しません。
グチャグチャにされてしまうからです。
自分を含めて9人の受講者がいました。
ぼく以外は全員ガチ勢でした。
チェーンソーガチ勢でした。
なんとか興業とか強そうなひとばかりでした。
講習開始前に講師のおじさんがなんでチェーンソーの資格取るの?とか聴いて回るのですが、みんな仕事で使うから、とか答えるなか、ぼくがかっこよかったから、って答えると水を打ったようにシーンとしました。
完全にアウェーでした。
取りも直さず講習は続きます。
伐木の心得的なことを説明されましたが、ぼくは木を切りたいんじゃなくチェーンソーを触りたいので正直全然覚えていません。
つよそう。
朝9時半から夕方6時までずっと座ってお話を聴いてました。
木を切るときは気をつけろよ的内容でしたがぼくは木なんか切らないから勘弁してくれよ状態でした。
悶々とした状態で1日目を終えました。
次は2日目です。
朝8時半からとハードルを上げてきやがりました。
ガチ勢とひよっこを選別するためでしょうか、遅れたらその場でチェックメイトなのでなんとか間に合わせました。
待ちに待った実習です。
はじめはチェーンソーのエンジンをかけたり切ったりするやつでした。
ブルンブルン!!!!!!!!!!!!!!!!
かけたり切ったりしました。
ゾクゾクしました。
次にチェーンソーをバラバラにしてきれいにするやつをしました。
受講者は9人いて、チェーンソーは2つ。
番号のはじめと終わりのひとからチェーンソーをバラバラにしていくんですけど、自分は受験番号が5番だったので必然的に大トリを飾ることとなりました。
案の定わけわかりませんでした。
意外とゴチャゴチャしてました。
金髪の人とムキムキの人がアウェーなぼくにいろいろ教えてくれて温もりを感じました。
そんななか金髪のボスみたいな人が
ヒマだしみんなでジャンケンでもしましょか!!!!!!
とか言い出しました。
??????
もっとなんかあっただろとガソリンタンクの蓋を締めながら思いました。
次はいよいよ丸太を切る実習でしたが、ぼくがガソリンタンクの蓋を締めたとき締めが甘かったためガソリンがドッボドボ漏れて実習が一時中断しました。
白い煙がもわもわ出ていて直感的にこりゃやべぇぞと思いましたが爆発はしませんでした。
もし爆発してたらぼくは教官のおじさんにでっけえユンボで潰されてたのでたぶんこの世にいません。
チェーンソーを取っ替えて実習を開始しました。
最初は横たえた丸太を切りました。
チェーンソーを持った瞬間えもいわれぬ万能感がぼくを包みました。
序盤でめちゃくちゃ強い武器を手に入れたRPGのようでした。
順調に丸太を切断しました。
丸太がバターを切るようにスイスイ切断できて、この感覚を言葉にすると群馬ダイヤモンドペガサスぐらいのオーバースペックさを感じました。
名前が。
ボスみたいな土木のおじさんがみんなが丸太を切るたびよくできたやないか、みたいなコメントをしていくのですがぼくのときはウンともスンとも言わなかったのであれ?バグったかな?って思いました。
とことんアウェーには辛辣です。
次は立ち木の切断でしたが、ここで蛭子能収と上島竜兵を正面衝突させたようなひょうきんなおじさんが怒涛の立ち回りを見せました。
チェーンソーから
ガガガガガッッ!!!!!!!!
って今まで聞いたことない変な音がしました。
おじさんはひょうきんでした。
そこからそのおじさんは周りのこわい人たちになぜか「アニキ」と呼ばれるようになりました。
たぶん親しみを込められていました。おもしろい顔のおじさんがこわい顔のおじさんの「アニキ」になる瞬間を見届けました。
一方ぼくの立ち木の切断のときはみんなウンともスンとも言いませんでした。なんだこいつらと思いました。
他にも40歳のおばさんがめちゃくちゃモテるっていう奇妙な現象が起きました。
地獄みたいな磁場が形成されてました。
実習が終わって片付けのとき、「アニキ」が木くずをブチまけたのですが、
もう〜〜アニキは〜〜〜(笑)
みたいな感じだったのにぼくが木くずをブチまけたときはだれも何も言いませんでした。
「アニキ」とぼくを隔てるものはなんなのかそのとき一瞬マジに考えました。
顔??? 顔かな?????
チェーンソーで骨格改造したらいけるかなとそのときホントに思ったのでたぶん狂ってました。
片付けを終えて、部屋に戻るのですがひょうきんな「アニキ」がまだヘルメットをかぶっていたのであの…ヘルメット… って教えてあげたら何故か睨まれて舌打ちをされました。
ここで教習センターヒエラルキーのなかでぼくがアニキより下なことが発覚しました。
アニキより下でした。
教えてあげたのに。
今になってあの顔はちびまる子ちゃんの山田に似てたなと恨めしく思い出されます。
部屋に戻って木を切り倒すビデオを見せられました。
お前ら木を切り倒すの大好きかよと思いました。
そのあと修了証を受け取りました。
普通免許は持っていませんが直径70cm未満の木を伐木できる資格を手に入れました。
車は運転できませんが直径70cm未満の木は伐木できます。
たぶんぼくの方がつよいです。
履歴書にも書けますしガンガン書きます。
アドバンテージとして生かしつくします。
俺はなんでもできるぞ、サンタさんにも勝てるしカップルは2vs1だけどまだ俺の方がつよいぞ、と思いました。
なんだかんだで実習が終わりました。
たいしたオチもありません。
ブッシュドノエルをチェーンソーで切断したら超おもしろいなと思っておじいちゃんのチェーンソーを借りようとしたのですが、チェーンソーを使う理由を訊かれて、
ケーキを切るから。
って答えたらポカンとされたあと大学で何を勉強してきたんだとめちゃくちゃキレられました。
そりゃ正月に久しぶりに帰ってきた孫がチェーンソーを貸してほしいとねだってきて理由がケーキを切りたいというわけわかんない好奇心だったらポカンとしてブチ切れますよね。
大学で何を勉強したのでしょう。
今度は狩猟免許を取ります。
オチはないです。
ん????
なっ、なんだ!?!?!?!?!?!?
うわあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!
気が狂ったのでモノマネをお届けして終わります。
お楽しみください。
しゃべっている途中に首を絞められて絶命したドナルドダック - YouTube
お母さんに見せたらすごいね!似てるね!と褒めてくれました。
おわり