ラーメンである。それも屋台でやってる昔ながらのやつ。
京都の北の方にある出町柳には時おりゲリラ的にラーメン屋台が出現する。その名は「はらちゃんラーメン」、しかし屋台には店名など一切表示がないので、側から見れば川沿いの掘っ建て小屋である。
この「はらちゃんラーメン」、いつ開くかが不定期すぎる。当日になって、店主がブログで店を開けるか開けないかの発表をするため、ラーメンにありつくには完全に運である。
はらちゃんラーメン店主ブログ
毎日更新していてすごい。
肝心のラーメンは、1杯600円。写真は大盛り700円である。麺は細麺、スープは何ベースがよくわからない。とんこつ醤油だろうか? 何かよくわからないが不思議においしい。店主に「ニンニク入れますか」と尋ねられるが、絶対に入れたほうがいい。唐辛子が混ぜられた特製ニンニクペーストである。
このお店は、森見登美彦の小説、『四畳半神話大系』に登場するラーメン屋、「猫ラーメン」のモデルになっているらしい。
作中では「その味は無類」という風に評価されており、確かにそうだなと思う。実際うまい。スープに猫は使ってないはず。たぶん。
このお店はメディアで露出しておらず、取材も受け付けてないのでまさに知る人ぞ知るお店である。写真も原則ラーメンの写真のみ。店外写真も撮れなかった。なぜやってるのか、何が続けるモチベーションになっているのか気になる。京都にいる人は行ってみるといい。パッサパサのチャーシューの味が忘れられない。もしかしたらスープではなくチャーシューに猫を使っているのかもしれないがおそらくそんなことはない。