KOKOKARA 2015に行ってきたよ

先日、京都テルサホールで開催された「KOKOKARA 2015」というトークセッションに行ってきました。このトークセッションは大学生が対象でみんな自分の将来のために一歩踏み出そうぜ!みたいな雰囲気でした。

自分はヨッピーさんが来るってきいてこりゃ行かないでか! って思って他は誰が来るかはノールックで参加を決意したのですが、名前を存じていたのがはあちゅうさんとヨッピーさんくらいで他にも著名な方々がいらっしゃってました。

セクション1のテーマは「欠点を個性に変える」でした。「ほめ達」の代表の西村さんが講演をされました。ほめ達の合格証(?)をロッテリアで見せるとポテトが100円になるとかすごいなって思いました。プレゼンもとても上手で、抑揚のつけ方、強調すべき部分、いろいろと参考になりました。どんな苦境もチャンスになりうるのだなぁと大雑把に解釈しました。

セクション1が終わると、登壇者の方の名刺がいただけるみたいな場が設けられて、先着50名というリミテッド感を煽るアナウンスが流れると会場の大学生たちが前から後ろからダーッと集合、群がってずらずらと列を成しました。50名はとうに超える大人数、中には走り出す人間もいる始末、おそらく100名はいたのではないでしょうか。

自分は椅子に座ってその光景をずっと見ていました。偉い人とのつながりを求めて集まる人々、言うなればこれは「つながり乞食」だなぁと思いました。だってミーハーっぽいじゃないですか。それに名刺もらってどうするんですかね、たくさん集めてバトルするんでしょうか。ゲーム的に捉えるならば強いカードを手に入れてもそれを扱えるだけのコストが足りないのではないかと思います。きっと持て余します。ただその行動力はすばらしいです。野暮には野暮なりのたくましさがあるって感じです。なんだかんだ行動する人が強いのです。

セクション2のテーマは「強みを作る」、ヨッピーさん、はあちゅうさん、みやけようさんが登壇し、ディスカッション方式で進行しました。途中でヤリマンの話でめちゃくちゃ盛り上がって最高でした。ホントに来てよかったです。ヤリマンの強みってなんだろうと話題にあがり、メンタル面じゃね?的な感じでその場はやんわりと収まったのですがよくよく考えるとヤリマンの強みってなんだろうって思います。それはヤリマンに訊かないとわかんないですよね。ヤリマンのあなたのアドバンテージはなんなの?みたいに。テクニック云々で落ち着きそうですね。
「強み」の話ですが今大学生である、という状況がそもそも強みであるという風な話があって確かにそうだよなと思いました。ある意味ブランドですよね、モラトリアムの免罪符的な。 個人的に感じたのは何でも強みにできるんじゃないかということでした。友達いなくても、人徳なくてもなんだって昇華させられるはずです。"何もない"がある、といえば禅問答みたいで少し哲学的でゴネるが勝ちアトモスフィアがありますがそれを純化させ刃を研いで行けばきっと武器になり得るはずです。RPGで最初に持ってた武器が後々最強武器になるみたいな感じをイメージすればわかりやすいと思います。そんなゲームやったことない人は西村賢太の「苦役列車」を読んでください。おもしろいです。

セクション3のテーマは「海外に出よう」、よく旅をしている人たちが登壇されました。旅してぇーーーーー!!!!とは思いますがそれにはやっぱり先立つものが必要でそこらへんとの折り合いが難しいですよね。
ロッキーの生卵についてのお話しはめちゃおもしろかったです。フィリピンで比較的安価に語学留学できるらしいって話を聴いて心が揺らぎました。ですがフィリピンパブのお姉さんからフィリピンは日本人が行くと危ないという話を滔々と聞かされたのでなんか怖いです。冷凍したカッチカチのバナナで後頭部を滅多打ちにされる情景が浮かんできました。留学しないでその国の空気を肌で感じにいくくらいのスタンスが自分はいいんじゃないかと思います。

セクション4のテーマは「やりたいことの見つけ方」、テカテカスーツの詐欺師みたいな人が出てきましたがこの人はぶっ飛んでておもしろかったです。きっと利発な方なのだろうなと感じました。人生に正解はないですよね、ただこっちのルートおすすめですよーみなさんよくこっち選ばれてますー みたいなモアベターな生き方が存在するだけで。正しくない世の中で正解を求めること自体狂ってることだと自分は考えてるので共感できる部分は多かったです。とてもおもしろい人でした。

全セクションが終わり、入場料2000円分以上の体験をしました。おおむね満足でしたがいくつかなんかイヤでした。

愚痴ります。

昼休みにダイアローグという参加者とKOKOKARAスタッフが対話するみたいな時間があったのですがこいつらは1人でいる人を1人にさせないようにすっげえがんばってきました。わざわざ隣に座ってきて自己紹介されたり、またしたりとクソめんどくさかったです。自分は別に知らない人と対話するために来たのではなくヨッピーを見にきただけなのでひたすらほっといてほしかったです。1人にさせない、という圧力はすごく気持ち悪いものでした。そういうのはたくさんいる対話ジャンキーが引き受けるのでどっかいってほしかったです。

あと話す内容も内容で質量がまるでない軽ーいものでした。タバコ喫いてぇーとかタバコミュニケーションとかわざわざそんな造語こさえてまでタバコアピールしてきてうっとおしかったです。お前のタバコ事情はどうでもいいです。

後輩にいろいろ教えてあげるいい先輩の皮を被った先輩風属性の自慢話モンスターもいました。このモンスターはFacebookでいろんな社長にご飯連れてってください的メッセージを送りまくってその戦果をすっごい得意げに話す鼻につくイヤな人でした。50通送ったら2〜3通帰ってくるとか言ってて、そんなに社長Facebookやってんのかと思うとともにこれは大学生スパムだなと思いました。大学生の品格を下げないでほしいです。貪欲と飢えは違いますから。あとは自分低学歴やからーと卑下しておいて、でもやってることはお前らよりすごいんやでと言いたげな語りは心底キモかったです。鼻息も荒くFFのテュポーンかよって思いました。なんだかんだアドバイスしてあげるいい先輩のふりをしといてひたすらに自慢話をして自己顕示するタチの悪い人でした。周りの人はその人に心酔してるようでしたがお前らすぐ詐欺とかひっかかりそうだなと思いました。
だいたいキモかったです。

昼休みは会場で持参したカロリーメイトをもっくもっくと食べてたのですが周りを観察してみるとみんなそれぞれ知らない人と集まって輪になってご飯を食べててキモかったです。たまに大きな拍手が聞こえてきてこの雰囲気は自己啓発セミナーのそれだなとおぞましさを感じました。

自分はみんな仲良く、とか軟派な帰属意識を持って行動してる人間が嫌いなのでそんな印象を持ちました。 会場の大学生はみんな楽しそうだったのでそれぞれいい時間を過ごせていたのではないかと思います。ただ善意の押し売りは勘弁してほしいです。これおいしいから!とぐちゃぐちゃになったおはぎを素手で口の中にねじこんでくるようなパワープレイですよね。

KOKOKARAの講演会はとてもおもしろく大満足でした。次回があればまた参加したいなと思っています。

こういうすばらしい体験をするといつまでも胸にしまっておきたい気持ちとともにその全てにガソリンを撒いて火をつけて燃やしてやりたい気持ちになるのはどうしてなんでしょうか。そういう裏返しの衝動ってないですか?なるほどないですかそうですか。